現在、咽頭結膜熱の原因であるアデノウイルスそのものに直接作用する抗ウイルス薬はなく、治療する方法としては出来るだけ安静にして自然治癒力を高めながら、出ている症状を抑える薬を服用する〝対症療法〟が中心です。
アデノウイルスには抗生物質が効かないため、自己判断で抗生物質を服用するなどの処置は適切ではありません。

プール熱に対する対症療法とは?

点眼〝対症療法〟に基づき病院で処方される薬としては、高熱に対しては解熱剤、のどの炎症に対しては抗炎症剤などの内服薬などのほかに、目の炎症やかゆみに対して点眼薬が処方されます。処方された薬をのんでもウイルス自体を退治できるわけではなく、あくまで体が抗体を作るまで待っているという状態であるため、症状がおさまるまでは安静にし、体の治癒力を優先することが大切です。
また、咽頭炎がある間は食べ物、飲み物が飲み込みにくくなるため、やわらかいものや、のどの熱を和らげる冷たい食べ物や飲み物(ゼリーやプリンなど)を食べるのがよいでしょう。食欲が出て来たら飲み込みやすい麺類(そうめんやうどんなど)などを食べることで体力を回復することができます。
また、熱がでているあいだは脱水症状を起こしやすいため、水分をこまめに摂るように心がける必要があります。







学校への登校のタイミング

プール熱は国が定める法律(学校保健法)に記されている指定伝染病の中の〝感染症第2種〟というカテゴリーに分類されており、プール熱を患った場合は、症状がおさまった後も2日間は登校してはいけないことが法律によって定められています。
登校や登園を再開するタイミングは症状の経過をみながら医者と相談して決めることが必要です。また、登校を開始したあとも、2週間程度はウイルスが体内に残っているため、プールには入ることができません。

症状がおさまっても注意が必要!

362239症状がおさまったあとはウイルスの感染力も弱まりますが、ウイルス自体はまだ体内にのこっており、尿や便と一緒に排出されるため、症状がおさまってからも2週間程度は身の回りのものの殺菌や除菌を重点的に行い、学校などではマスクの着用が望ましいでしょう。
また、目、喉、熱の症状で一番長引くのが目の症状だと言われており、めやにが出ている間は常に滅菌ガーゼやティッシュなどでふき取って捨てるようにし、指や手ではこすらないようにすることが大切です。

※妊婦の治療法は後述