プール熱は別名〝咽頭結膜熱〟または〝咽頭結膜炎〟と呼ばれており、主にプールなどの水を介して感染するのが特徴です。また、水を介しての感染だけでなく、感染者と接触したり、感染者の触れたものを共有したりすることによっても感染するため、プール以外の場所でも注意が必要です。

〝はやり目〟との違いは?

はやり目(流行性角結膜炎)はプール熱と同じく結膜炎(目の炎症)を発症しますが、プール熱よりも目の炎症が重症化し、高熱が長く続くことが特徴です。はやり目もプール熱と同じアデノウイルスが原因で発症しますが、プール熱の場合が第3(または4)型であるのに対し、はやり目は第8型による発症であることが分かっています。

アデノウイルスの特徴

ウイルスアデノウイルスは非常に感染力がつよく、プールなどの塩素濃度が弱い場合にはウイルスが死滅しないため、プールの利用者の中に感染者がいると便や尿にまざって水中に混入し、混入したウイルスが目や鼻、喉などの粘膜に触れることで他の人に感染します。プールでの直接的な感染のほかにも接触感染や飛沫感染、糞口感染(※感染経路は後述)などによる感染の可能性があり、夏場の流行時には注意が必要です。
感染から発症までの潜伏期間(5~7日)の間は症状が表面化せず、感染を見分けるのは難しいとされています。(潜伏期間中はアデノウイルスに感染していても検査で陽性がでることはありません。陽性反応が出るのは発熱してからです。)






アデノウイルスの種類

アデノウイルスは現在51種類が発見されており、プール熱の原因になるのは3型、または4型、であることがほとんどですが、1型・7型・14型でも症状がでることが確認されています。
とくに7型は1995年以降に発見された比較的あたらしい型で、他の型に比べ高熱が長く続き、幼児が感染すると重症化して肺炎になる可能性があるとされています。また、急性気道感染症を発症する乳幼児の10%がアデノウイルスが原因によるものだと考えられており、幼児の感染の場合は下痢や嘔吐などの症状がめだち、目の炎症はあらわれないこともあります。

何科で診療してもらえばいいの?

小児科子どもの場合はまず小児内科にかかるのが適切です。
また、症状が一つしか現れない場合でもアデノウイルスに感染している可能性があるため、早めに受診することが大切です。
内科での処方薬は主に内服薬(痛み止め、解熱剤)ですが、目の充血がひどい場合には眼科を紹介してもらい、点眼薬などを処方してもらうのが一般的な処置とされています。