6~8月頃にかけて流行する〝夏風邪〟の1つで、プールなどの水を介して感染することが多いことから〝プール熱〟と呼ばれています。
流行のピークは夏ですが、ウイルスは一年を通して死滅しないため、冬の時期に感染することもあります。
正式名称は〝咽頭結膜熱〟と呼ばれ、名前のとおり咽頭(喉・扁桃腺)と結膜(目の表面)に炎症が出るのと同時に高熱がでるのが特徴です。
発症の原因となっているのが〝アデノウイルス〟というウイルス。このウイルスは現在51種類の型が発見されており、プール熱の原因になるのは第3型(または第4型)のアデノウイルスです。プール熱と似た病気に〝はやり目〟とよばれるものがありますが、はやり目はアデノウイルス(第8型)が原因で発症する疾患で正式名称を〝流行性角結膜炎〟といい、最近ではプール熱の〝咽頭結膜熱〟とはやり目の〝流行性角結膜炎〟を別の疾患と分類せず、両方を〝アデノウイルス感染症〟と呼んでいるところが増えています。





アデノウイルスとは?

手洗いアデノウイルスは感染力は非常に強いウイルスで、最も感染力のつよい病気の一つ(学校感染症第2種)に指定されており、プールの塩素濃度が基準を満たしていない場合などにはウイルスを死滅させることができず、幼稚園や小学校では最も拡散しやすいウイルスの一つだと考えられています。
アデノウイルスによる症状は一般的なかぜの症状を起こす〝かぜ症候群〟に分類され、鼻水・咳・発熱(+プール熱に特有の目の痛みやかゆみ)などを伴いますが、発症期間は1週間程度と、比較的短いのが特徴です。
手や粘膜に付着したアデノウイルスを除去する方法としては、水で洗い流すことが最も有効とされています。(手に付着した場合は石鹸で洗うことで95%を除去することができます。)

かかりやすい年齢は?

妊婦主に幼児から小学校にかけての子どもがかかりやすいと言われていますが、子どもが感染した際に保護者などに二次感染するケースがあります。
大人が感染するのはそれまでにプール熱にかかったことがなく、抗体をもっていないことなどが原因と考えられますが、症状は子どもよりも軽く、短い期間で治ると言われています。
体の抵抗力が落ちている妊婦や、老人は感染しやすい傾向があるので注意が必要です。

後遺症などは?

アデノウイルスによる目の充血は、人によってはかなり赤くなることがありますが、それによって後遺症がのこる心配はないとされています。
プール熱の〝咽頭結膜熱〟では白目の部分の充血がみられますが、同じアデノウイルス感染症の〝流行性角結膜炎〟では黒目の部分まで充血がひろがるのが特徴で、重症化すると稀に視覚に障害が残ることがあると言われています。